義務教育学校

更新日:2025年03月06日

義務教育学校とは?

義務教育学校は、小学校から中学校までの9年間の義務教育を一貫して行う学校です。王寺町では、義務教育学校の強みを生かし、子どもたちの確かな学力を育み、国際的に活躍できる人材を育成するためのさまざまな取組を進めています。

小中一貫校との違いは?

義務教育学校と小中一貫校の一番の違いは、小学校と中学校の区切りがあるかどうかです。義務教育学校は小学校と中学校の区切りがなく、一人の校長、一つの組織として運営されます。

義務教育学校の強み

1.継続的な指導

義務教育学校では、教員同士で児童生徒の情報を共有しやすく、子どもたち一人ひとりの特徴や個性に合わせて継続的な指導することができます。また、生徒と教員の距離感も近くなり、質問をしやすい関係性が育まれます。

2.「中一ギャップ(中一の壁)」の解消

「中一ギャップ(中一の壁)」とは、小学校から中学校に進学した際に、環境の変化に適応できず、気分が落ち込んだり自信を失ったりする状態のことをいいます。
義務教育学校は、小学校と中学校の区切りがないため、この「中一ギャップ」を緩和することができます。

3.柔軟な教育カリキュラム

義務教育学校では、9年間一貫教育の学校として、通常「6・3制」となっている小学校と中学校の学年の区切りを学校が柔軟に決めることができます。

王寺町の教育プログラム

「確かな学力」を育む

1. 個別最適な学び

義務教育学校9年間を通じて、子どもたちに基礎学力を身に付けさせるため、IRT(※)に基づいた総合学力調査を全学年を対象に実施しています。
この総合学力調査の結果等を反映し、AIが子どもの習熟度に合わせた問題を出題するデジタルドリルの活用を活用し、一人一人の学習状況に応じた個別最適な学びを実践しています。

※IRT(項目反応理論)とは、一つ一つの問題が能力を見極めるための良問であるか、また、その問題の難易度を評価することにより、異なるテストや異なる受験者の差を平準化し、共通のものさしとして、測定することができるという理論。

2.国際化に対応した英語教育

外国人講師(ALT)を派遣し、実践的英語教育を実施しています。また、義務教育学校9年生での全員英検3級取得を目指して、9年間の系統的なカリキュラムに基づき、1年生から英語教育を進めるとともに、5・6年生からは、専科制を導入し、より専門性を高めた指導を行っています。

3. ICT教育の推進

ICT教育

デジタル社会に順応した人材を育成するため、コンピュータに意図した処理を行うよう指示する体験をさせながら、プログラミング的思考を育む「ICT教育」を実施しています。
また、ICT支援員の配置により、教員のICTを活用した指導力の向上も図っています

「豊かな心」を育む

1.和(やわらぎ)プロジェクト

副読本「わたしたちのまち王寺」や聖徳太子の愛犬「雪丸」の活用、観光ボランティアガイドによる町内の歴史探訪などにより、王寺の地理・歴史・自然を学び、地域の一員としての関わり方を考え、将来にわたり、ふるさと王寺を愛し誇れる人間の育成を進めています。
また、町行政の仕組みについて理解を深めるとともに、まちづくりへの関心を高めるため、毎年●年生を対象に町長による出前授業を実施しています。

2.探究的な学習プログラム

これからを生きる子どもたちには、自ら課題を発見し、解決法を考え、他者と協同して解決する力が求められています。そこで、王寺町では、子どもたちが自ら課題を設定し、友達と協同して解決する「探究学習」を実施しています。

3.地域と連携した環境教育

菜の花の栽培や菜種油の採取、さつま芋の苗植え・収穫体験、花いっぱい運動を通して、子どもたちの自然を大切にする心や環境美化に対する意識の向上に取り組んでいます。

学校紹介



王寺北義務教育学校

王寺南義務教育学校

太子学舎 畠田学舎


王寺町本町1-20-45 王寺町太子2-1-30 王寺町畠田9-1703
学年

1~9年生

(小学1年生~中学3年生)

1~4年生

(小学1~4年生)

5~9年生

(小学5年生~中学3年生)


舟戸、久度、王寺、葛下、
本町、元町、藤井

南元町、畠田、明神、太子


王寺北義務教育学校 王寺南義務教育学校(太子学舎) 王寺南義務教育学校(畠田学舎)

【低所得世帯向け】就学支援制度

王寺町では、経済的な理由により就学が困難な子どもの保護者に対し、就学に必要な費用の一部を援助しています。

雪丸サポートスクール(寺子屋塾)

放課後や長期休業中などに児童生徒一人一人の学力及び学習意欲の向上のため、地域の経験豊富な人材を活用した雪丸サポートスクール(王寺町寺子屋塾)を開講しています。【対象:4年生~9年生(中学3年生)】

学童保育

仕事などで放課後に保育ができない家庭の児童を対象に、各義務教育学校で学童保育を実施しており、在籍する1年生から6年生が利用できます。また、町内には、長時間の利用が可能な民間の学童保育もあります。