西安寺跡

更新日:2017年02月28日

 舟戸神社の周辺は、7世紀中ごろまでさかのぼる古瓦が散見されることから、そのころに渡来系氏族である大原史氏によって創建された西安寺の跡と考えられます。かつては礎石や塔心礎も残されていたといい、地形や小字名から舟戸神社拝殿の北側を塔跡、本殿の南側を金堂跡とする西向きの法隆寺式伽藍配置が推定されています。西安寺は、16世紀初めまでは存続していたことが史料からわかっていますが、その後、廃絶してしまいました。舟戸山の西側には西安寺に瓦を供給した窯跡があると考えられています。

(写真)西安寺が建立されていた舟戸神社付近

西安寺が建立されていた舟戸神社付近

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