乳かけ地蔵
乳かけ地蔵(ままかけじぞう)は、推古天皇が乳母の乳が少ないことを悲しんで、この地蔵に使いを送って祈願させたところ、乳母の乳がたくさん出るようになったという伝承があり、乳垂地蔵(ままたれじぞう)とも言われます。かつてはそばに柳の木があり、参詣にきた婦人がここに母乳がよく出るようにと乳をかけて祈願していたので、柳は乳で白くなっていたといいます。
文化7年(1810)「香塔寺略縁起」には、松永久秀が諸所の寺院を破却した際、香塔寺一宇が災厄をまぬがれ、火中にあった乳かけ地蔵もまったく被害にあわなかったと記されています。境内には、天正4年(1576)と慶長20年(1615)に建立された六斎念仏講の石碑があります。
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更新日:2017年02月28日