マダニにご注意ください

更新日:2026年06月03日

「マダニ」ってどんな生き物?

マダニの成虫は、3~8ミリメートル程度の大きさで、草むらや藪などに潜んでいます。人
が近くを通ると、服などに取りつき、皮膚にしっかり咬みついて吸血します。
マダニの中には、病気のもととなるウイルスや細菌を持っているものがいるた
め、咬まれることで病気を発症する場合があります。

マダニに咬まれないためにできること

散歩や農作業、キャンプなどで草むらや藪に入る際は、次のことに注意しましょう。

肌の露出をなくす服装にしましょう!

  • 長袖、長ズボンを着用し、肌が見えないようにしましょう。
  • シャツの裾はズボンの中へ、ズボンの裾は靴下や長靴の中へ入れるのがおすすめで す。
  • 首にタオルを巻いたり、帽子や手袋をつけたりするのも効果的です。
  • サンダルは避け、足をしっかり覆う靴を履きましょう。

明るい色の服を選びましょう!

白い服など、明るい色の服だと、もしマダニがついても発見しやすくなります。

虫除け剤も活用しましょう!

服の上から使えるタイプの虫除け剤も、補助的な効果が期待できます。

活動後は全身チェックしましょう!

  • 上着や作業着は家の中に持ち込まないようにしましょう。
  • 屋外から帰ったら、お風呂に入って体をきれいにしましょう。
  • その際、マダニが体に咬みついていないか、よく確認してください。
  • 特に、わきの下、足の付け根、手首、ひざの裏、胸の下、頭(髪の毛の中)などは念入りにチェックしましょう。

もしマダニに咬まれたら?

マダニは、一度咬みつくと数日から 10 日以上も血を吸い続けることがありますが、咬まれても痛みを感じにくいため、気づかないことも多いと言われています。

無理に引き抜かないでください!

  • もしマダニが体に咬みついているのを見つけても、自分で無理に取ろうとしないでください。
  •  無理に取ろうとすると、マダニの体の一部が皮膚の中に残ってしまったり、かえって危険な場合があります。

すぐに病院(皮膚科)へ行きましょう!

咬みついているマダニに気づいたら、すぐに皮膚科などの医療機関を受診してください。適切な方法で取り除いてもらえます。

体調の変化に注意しましょう!

マダニに咬まれた後、数週間は体調に変化がないか注意しましょう。
*もし、熱が出たり、体がだるいなど、体調がおかしいなと感じたら、早めに病院へ相談してください。その際は、「マダニに咬まれた可能性がある」と医師に伝えるとスムーズです。

マダニ感染症について

*感染症の詳しい内容については、厚生労働省ホームページをご覧ください。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome :SFTS)は、主にSFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症です。

症状

潜伏期間は6~14日間程度。
症状は主に発熱、消化器症状(吐き気、腹痛、下痢、下血)があり、時に、腹痛、筋肉痛、神経症状などが現れます。重症化すると死に至ることもあります。抗ウイルス薬による治療が行われます。現時点においては有効なワクチンはありません。

日本紅斑熱

日本紅斑熱は、リケッチア・ジャポニカという細菌を保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症です。

症状

潜伏期間は2~8日間程度。
症状は、頭痛、発熱、倦怠感が現れます。 発熱、発疹、咬まれた痕が主要三徴候であり、ほとんどの症例にみられます。 
治療としては、早期に診断を受け適切な抗菌薬を投与することが極めて重要とされています。

ダニ媒介脳炎

ダニ媒介脳炎は、ダニ媒介脳炎ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染するダニ媒介感染症です。

症状

潜伏期間は2~28日間程度(多くは7~14日)
感染者の70~98%は発症せず無症状

ヨーロッパ亜型

二相性の経過をたどります。第一相は発熱、頭痛、眼窩痛、全身の関節痛や筋肉痛が約1週間程度続き、解熱後2~7日間で症状は消え、第二相には痙攣(けいれん)、めまい、知覚異常、麻痺など中枢神経症状が現れます。致死率は1~2%で、神経学的後遺症は10~20%にみられるといわれています。

極東亜型

二相性ではなく、徐々に発症していきます。初期には頭痛、発熱、吐き気、嘔吐が見られ、さらに悪化すると脳炎症状(精神錯乱、昏睡、痙攣、麻痺など)が現れることもあります。致死率は20%以上で、神経学的後遺症は生存者の30~40%にみられるといわれています。

シベリア亜型

徐々に発症しますが、経過は極東亜型より軽度であり、脳炎を発症しても麻痺が現れるのはまれです。致死率は6~8%を超えることはないといわれています。しかし、進行性慢性ダニ媒介脳炎との関連が示唆されており、進行性慢性ダニ媒介脳炎では、1年以上の潜伏期間あるいは診療経過をたどります。

この記事に関するお問い合わせ先

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