校長室
王寺町では、令和4年4月に町内の3小学校と2中学校を、施設一体型と分離型の義務教育学校2校に再編統合しました。施設一体型の本校は、第1~6学年の児童と第7~9学年の生徒が一緒に学ぶ児童生徒数約1,100人の義務教育学校として開校しています。
学年区分を4-3-2制とし、第1~4学年を習得期、第5~7学年を充実期、第8、9学年を発展期として9年間の系統性のある教育活動の実現を目指しています。習得期では第4学年修了の式典「10歳の集い」を節目とする自発的、自治的な教育活動の充実、充実期では第5、6学年での部分的教科担任制や部活動体験等による教科指導の充実と後期課程への円滑な導入、そして第7学年修了の式典「立志式」を節目とする接続期の教育活動の充実、第8、9学年ではそれぞれの進路を選択し、義務教育から旅立つ「卒業式」を節目とする9年間の一貫した学びによる充実した成長を、義務教育学校としての特色と考えています。
また、前期課程と後期課程の教職員の専門性や文化の交流、融合による指導力等の向上が、学校力の一層の充実につながることも義務教育学校の大きな特長です。
王寺北義務教育学校では、学校図書館を児童生徒の読書活動の推進、充実の拠点とするだけでなく、情報活用能力の育成にも資するよう、オープンスペースのメディアセンターを1~3階の各階に設置しています。児童生徒の豊かな人間性を育む上で、想像力の涵養は欠かせません。そのために、メディアセンターを中心に学校司書と協力して読書活動を進め、読書活動を心の育ちにつなげていく取組を目指します。
王寺町立義務教育学校では、学校教育目標を「学び続けて未来を拓く ~自律 挑戦 協創~」としており、さらに本校では大切にしていくことを、「あいさつとありがとうのあふれる学校」としています。毎朝、児童生徒を出迎えるときには、挨拶の後に気持ちよい挨拶を「ありがとう」とつけ加えるようにしています。感謝は、相手からの思いやりや心遣いを受け取ったことを感じた証であり、他者への思いやりと感謝は表裏一体のものです。「ありがとう」の言葉があふれる学校は、助け合いや支え合いに満ちた学校であり、まさに楽しい学校だと考えています。今後もこうした学校づくりを大切にしていきます。
義務教育学校となり、同学年の友達が増えることや、異なる学年との交流が行われることは、人間関係を形成する力やコミュニケ―ション力をより豊かに育む機会となります。こうした力は、学校で集団生活を送ることで豊かに育つものであり、今後も変わらず様々な集団生活を提供できる学校であるよう努めるとともに、家庭・地域と手を携え、一人一人の児童生徒の育ちを支え、見守る教育を進めてまいります。
この記事に関するお問い合わせ先
王寺町立王寺北義務教育学校
〒636-0012 奈良県北葛城郡王寺町本町1丁目20番45号
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更新日:2025年04月17日