施政方針・所信表明

更新日:2017年05月09日

施政方針

平成25年3月 所信表明

只今、議長のお許しをいただきましたので、私の所信の一端を申し上げます。はじめに、このたびの王寺町長選挙におきまして、議員各位をはじめ多くの住民の皆様の温かいご支援をいただきましたことに厚くお礼を申し上げます。

おかげをもちまして町政を担当させていただくことになり、いまその責任の重さをひしひしと感じているところであります。

私は、生まれ育ったこの「ふるさと王寺」のまちづくりを地域の皆様とともに考え、ともに行動し、ふるさと王寺の再生に全力を尽くしてまいりますので、議員各位をはじめ、住民皆様のご理解、ご協力をお願いするものでございます。

さて、国の政権交代後初めての新年度予算編成となる平成25年度予算案は、一般会計の総額92兆6115億円で、東日本大震災からの復興対策を含めた予算規模は約97兆円と過去最大規模の大型予算であり、長引くデフレから脱却するための積極予算となっています。平成24年度補正予算と平成25年度予算案を「15か月予算」と位置付け、切れ目ない財政出動を行うものです。しかしながら、国の歳入の約半分が借金で、国と地方の長期債務残高も平成24年度末に約940兆円に達する見込みとなっています。このように人口減少と急速な高齢化が進む中で、社会保障費が増大し、国の財政状況は極めて厳しい状況にあります。

本町においても、財政の弾力性の指標となる経常収支比率が平成23年度決算で94.4%となり、極めて厳しい財政構造となっており、中長期的に国の補助金、交付金が期待できない中、財政の健全化を図りながら、住民の皆様のくらし満足度を高めていかなければなりません。

私は、人とまちがきらめく和(やわらぎ)のふるさとづくりをめざして、この王寺町を「くらし満足度」県内トップにするために、4つの政策からなる『「ふるさと王寺」のまちづくりビジョン』を公約として掲げ、選挙で訴えてまいりました。数多くの住民の皆様のご賛同を得ることが出来ましたので今後は、この公約を具体化し実施してまいります。

それでは「安全・安心のまちづくり」、「住み続けたいまちづくり」、「未来を担う人づくり」、「住民に開かれ自立するまちづくり」の4つの政策を順次、ご説明申し上げます。

まず、「安全・安心のまちづくり」の主な施策である「国道168号の整備」、「JR畠田駅前の整備」、「大和川の整備と防災組織率の向上」、「県立病院の改築と産科の再開」についてでございますが、王寺町内の南北を結ぶ重要幹線道路の国道168号は、平成13年度から、王寺町役場南から西名阪道路香芝インター南まで4.7キロメートルの拡幅に取り組んでいます。総事業費は270億円で平成21年8月の本町1丁目交差点から南620メートルの区間の部分開通以来、現在も整備が進展せず、このままでは完成がいつになるのかと懸念されています。そこで、香芝市と連携しつつ奈良県に大幅な予算配分をお願いし、5、6年を目途に全線の供用開始をめざして取り組んでまいります。整備が進むことで安全・安心の向上はもとより、基幹道路網の整備が完了し、町内の主要道路が環状道路となり、慢性的な渋滞の解消など、利便性の向上が大いに期待されます。

次にJR畠田駅は、駅前の狭さや路線バスの停留所まで150メートルも歩かなければならないなど、利用者にとって大変不便な状況にあります。すでに駅前広場も含め都市計画道路が計画されていますので、今後、具体的な内容を決定し、整備に着手してまいります。整備が完了すれば、路線バスとのスムーズな乗換え、タクシーやマイカーの安全な乗降が確保されるとともに、駐車場・駐輪場の整備などにより駅前の活性化も期待できます。

大和川の整備は、昭和57年8月の大水害以来、町ではこれまで雨水対策として公共下水道雨水幹線整備や久度、本町のポンプ場、久度第2雨水貯留池の整備を行ってまいりました。大水害が二度と起こらないように、今後は、国土交通省へ藤井地区から王寺地区までの大和川の川床切り下げと、藤井地区における堤防の嵩上げ工事の実施、大和川本流における大規模な遊水池の整備を要請してまいります。

また、平成23年3月の東日本大震災、さらには東海地震、東南海・南海地震等の大規模地震の発生が懸念される中、地域において、より身近な防災・減災活動を行う自主防災組織の重要性がますます高まっており、現在、組織率が約70%にとどまっていることから、今後、100%にまで高めるとともに、活動指針の策定や指導者研修に加え、定期的な防災訓練が実施できるように検討を進めてまいります。

県立三室病院の整備につきましては、三室病院が西和地区の住民の健康と生命を守る拠点病院であることから、来年4月に予定されている地方独立行政法人化を契機として、平成21年4月から分娩の取り扱いが休止されている産科の早期再開とあわせて、救急をはじめとする地域医療の機能強化を、近隣の市町としっかり連携しながら、最優先課題として県へ要望してまいります。

次に「住み続けたいまちづくり」の主な施策である「24時間の在宅医療・看護・介護」、「文化・芸術・スポーツに親しめる環境づくり」、「景観形成と環境に優しいまちづくり」、「王寺駅周辺と国道168号を核とする魅力ある商業圏の形成」についてでございますが、「24時間の在宅医療・看護・介護」については、高齢者の方々が安心して地域で暮らすことができるよう、町での整備が可能な29床以下の小規模特別養護老人ホームなどの入所施設を拠点に、在宅サービスも包括した地域ケアシステムの整備をめざして、地域密着型サービスをはじめ介護サービス基盤の整備を進めてまいります。

「文化・芸術・スポーツに親しめる環境づくり」については、地域コミュニティと住民間の「絆」再生をめざす新しいイベントなどを開催し、コミュニケーション豊かな交流活動をさかんにしていくことは、人と人とのつながりから新しい文化を生み出し、一体感を高める大きな原動力となるものと考えます。

また、町内に居住されている芸術家や音楽家、文化人などの方々にご協力をいただき、小・中学校などにおいて、文化・芸術・スポーツに親しむ機会を増やすことで関心が広がり、新たな文化の創造が期待できると考えます。

なお、中央公民館の建替事業につきましては、事業計画を再度十分にご議論いただくために、一旦、平成24年度予算から減額し、今後、平成25年度予算において、過去の経緯、今後の方向性を住民の方々と共有する中で、事業計画を決定してまいりたいと考えております。

次に「景観形成と環境に優しいまちづくり」については、王寺町は、金剛生駒山脈の麓にあって、明神山や片岡山あるいは大和川や葛下川などの自然やうるおいのある田園風景など美しい自然景観に恵まれていますが、さらに、街並を美しい景観で満たすため、国道168号の電線の地中化事業を県へ強く要望してまいります。また、地区ごとに地域のシンボルツリーを設定するなど、花と緑があふれる景観づくりに取り組むとともに、明神山自然の森の散歩道や葛下川の自然を活かした整備を行い、住民の皆様と協働で紅葉や桜の名所にしたいと考えています。また、身近に自然に親しめる憩いの場として整備するとともに、子どもたちの農業体験や大和川の生き物観察など自然を学習する機会の充実、環境教育を推進してまいります。

 「王寺駅周辺と国道168号を核とする魅力ある商業圏の形成」については、西和の中核都市として発展してきた王寺町ですが、近年は近隣市町の大型量販店などの影響、後継者の不在による空き店舗の増加などにより、地元の商業が停滞傾向にあると言わざるをえません。今後は、交通の要所であるなど王寺町の地域特性を活用した「にぎわいづくり」のため、若者の新しい発想・アイデアを活かす検討委員会を設置するなど商工会と十分協議、協調して、新たな魅力ある商業圏の形成プランを策定し、その実現に取り組んでまいります。

次に「未来を担う人づくり」の主な施策である「子どもの健康を守る」、「子育ての負担軽減と地域教育力の充実」についてでございますが、「子どもの健康を守る」については、子どもの疾病の早期治療と子育て世代の経済的負担の軽減を図るため、これまでの未就学児の通院医療費の公費負担に加えて、今後、就学児に係る医療費の公費負担の拡充を検討してまいります。また、子どもの急病などに速やかに対応できる「休日・夜間の応急診療体制」の整備充実も急がれることから、近隣市町と連携して検討してまいります。このように明日の未来を担う子ども達の健やかな成長を守ることが何にもまして重要であり、積極的に取り組んでまいります。

「子育ての負担軽減と地域教育力の充実」については、働きながら子育てを行う保護者が安心して働ける保育環境、保育サービスなど、保護者のニーズに応えた学童保育の質及び量の拡充などに取り組み、子育ての負担軽減を図ってまいります。学校教育においては、国際社会への対応など変化の激しいこれからの社会を生きるために、確かな学力、豊かな心、健やかな体をバランスよく育てることを基本目標とした「教育振興ビジョン」を策定します。各小・中学校においては、これまでの「学校・地域連携」から、「学校地域パートナーシップ事業」へと発展させ、地域住民の参画・協働、地域とともにある学校づくり、学校をベースとした地域教育力の向上をコンセプトに様々な教育支援活動等を実施・運営してまいります。また、経験豊富な人材を活用した寺小屋塾の開設など「地域教育力の強化」をめざしてまいります。

次に「住民に開かれ自立するまちづくり」の主な施策である「住民に開かれた町政」、「行財政改革への積極的な取り組み」についてでございますが、「住民に開かれた町政」について、今の王寺町は、ほんとうに住民に開かれたものと言えるのでしょうか。住民の声はしっかりと役場へ届いているのでしょうか。住民との対話機会の拡充を図るとともに、政策形成過程における住民参加を充実するため、地域ごとのタウンミーティングなどを開催してまいります。また、住民の参加・協働、役割と責任など、「自助」「共助」「公助」を基本としたまちづくりの仕組みやルールを定めた「まちづくり条例」の制定に取り組んでまいります。

「行財政改革への積極的な取り組み」については、少子・高齢化など地方財政を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。町長等の特別職の報酬削減をはじめ、人事・組織機構の見直しや内部経費の削減を図るとともに、費用対効果を検証し、既存事業の見直しや公平な受益者負担などを含め、将来を見据えた新たな時代にふさわしい行政サービスの提供への転換に向け、行政評価システムの導入を進めてまいります。

今、大切なことは、王寺町が足腰の強い自立した自治体になることです。これまで申し上げましたように各施策を推進するためにも地域の皆様と課題を共有し、県や周辺自治体との「広域連携」も強化しながら、安全・安心・健康など、「くらし満足度」が県内トップの生活空間をめざしてまいります。また、奈良県庁在職35年で培った経験やネットワークを最大限に活かし、ふるさと王寺町の再生・躍進のため全身全霊で町政運営に取り組んでまいる決意であります。

以上、私の所信の一端を申し上げました。なお、平成25年度の当初予算につきましては、骨格予算であり、今後、私の政策を具現化し、順次、提案させていただきますので、王寺町発展のため、議員の皆様方をはじめ住民皆様方のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げまして、私の所信表明と致します。

この記事に関するお問い合わせ先

政策推進課

〒636-8511
奈良県北葛城郡王寺町王寺2-1-23 王寺町役場2階
電話番号:0745-73-2001(代表) ファックス:0745-32-6447

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